[Vol.3]文字修正にはF2キーを使おう!
知らないと損する キー入力のプチ・テクニック知っている人は当たり前のように使いこなしているけれども、知らない人は使わずに過ごしている……、キーボードにはそんなキーが眠っているかもしれません。
今まで使ってこなかったのだから不便は感じない。
けれども知っておくと作業効率が上がるかも。
そんなプチ・テクニックのなかから、いくつか主だったものをご紹介しましょう。
F2キーは、キーボードのどこにある?
まずはF2キーがどこにあるのか、イラストで確認してみましょう。
キーボードのいちばん上に並んでいるのが「ファンクションキー」と呼ばれるキーです。
見てのとおり、ファンクションキーは左から順にF1からF12という表記で並んでいます。
「F」は「Function」のFですね。
今回は「F2」に絞って紹介します。
右クリックしないでファイル名を変更しよう
ひとつめは「F2キーを押してファイル名を変更」です。
たとえばデスクトップにあるフォルダーの名前を変えてみましょう。
フォルダーの名前を変えるとき、どうしていますか?
右クリックして出てくるメニューから「名称の変更」を選んでクリックしていませんか?
フォルダーを選択したら右クリックしないで、F2キーを押してみましょう。すると……
フォルダー名が選択されて、名前を書き換えられるようになりました!
同じように、Word文書に名前を付けるときもF2キーを押して書き換えましょう。
F2キーを使うと、すぐに名前を書き換えられますね。
Excelファイルのなかの文字を編集する
さて次はExcelで作業をしているときに「セルの中の文字を編集する」です。
下の図をご覧ください。
社員名簿を作っていましたが、「都築 恵美」さんのふりがなを打ち間違えていることに気がつきました。
「つづき めぐみ」のはずが「つずき めぐみ」と入力していますね。
「つずき めぐみ」と打ち間違えたセルをDELETEキーで丸ごと消して書き直しますか?
それとも、そのまま上書きしてしまうでしょうか?
ここでも「つずき めぐみ」と入力したセルを指定してF2キーを押してみましょう。すると……
このセルの中を指定することができました!
入力できることを表す縦の線が見えますね。
これで「ず」だけを「づ」に書き直すことができます。
ここでは簡単な例を挙げましたが「テキストの途中の文字だけ直したい」「もう少し書き足したい」というときはF2キーを使う方が便利でしょうね。
じつはWordでもF2キーは使えます
F2キーを使うのは、ファイル名の変更とExcelの入力補助でじゅうぶんかとも思いますが、せっかくなので最後にWordでの使い方もご紹介します。
何ができるのか簡単にいうと「文字を切り取って別の場所に貼りつける」です。
ショートカットキーを使っている方なら[CTRL+X](切り取り)と[CTRL+V](貼り付け)を使うのとどう違うの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そうです。あまり違いがないので、WordでF2キーを使う機会もないかもしれません(^^;)
ですが、「こんな使い方もできる」というご紹介だけ。
まずは次の図をご覧ください。
「F2キー」という文字を選択して、F2キーを押したところです。
なにかお気づきになりますか?
左下の隅をよく見てみると……
「移動先は?」の表示が!
これは「範囲選択した文字をどこに移動しますか?」という指示ですね。
では、空いている行に移動先を指定して、ENTERキーを押してみると……
選択した文字が移動しました!
ところで「切り取り」との違いはどこにあるのでしょう。
F2キーを使った場合だと移動するまで選択した文字が表示されたままだということです。
お好みで使い分けてください。
ファンクションキーは「F2」だけでなく、他のキーも使いどころがあるのですが、それはまたいずれ別の機会に。
興味のある方はご自身でもいろいろお試しください。
知らないと損する キー入力のプチ・テクニック[全4回]
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Vol.2 マウスクリックよりもTABキーの方が早い?
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