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配付と配布の使い分けは正しくできていますか?

言葉の違いを説明できますか?
 

普段、なにげなく区別せず使っていても実は意味が違うという言葉があります。

なんとなく日常会話では通じてしまうので問題ないのかもしれません。
ですが、ビジネスの上では形式的であっても適切な言葉づかいをしたいものです。

今回調べたいのが、「配付」と「配布」の使い分けです。
おなじ「配る」行為でも、一文字違うだけで意味合いが異なります。

配付と配布

誰に配ると「配付」したことになるのか

「配付」と「配布」という同音異義語があります。
どちらも「配る」ことに変わりはないので、違いに気づきにくい言葉です。

では、こんな場合は考えてみましょう。
それぞれ、「配付」と「配布」のどちらが適切でしょうか。

  • 会議の資料を出席者に「はいふ」する
  • 駅前でポケットティッシュを「はいふ」する

どちらも「配る」のですから、ポイントは「付」と「布」の違いにありそうです。

ではどんな意味があるのかというと、「付」には「ものを手渡す」という意味があります。
他方、「布」は「広く行き渡らせる」という意味です。

したがって、対象者がわかっていて、じかに手渡す場合は「配付」を使います。
「付」を使う場合は、対象がはっきりしているイメージですね。

そうではなくて、不特定多数に配る場合は「配布」です。
「布」は一見すると想像しづらいかもしれません。
それでも教・天下武といった言葉を思い起こすと、広範囲というイメージがわくのではないでしょうか。

ここまでくると上の例の解答もわかりますね。それぞれ以下の通りです。

  • 会議の資料を出席者に「配付」する
  • 駅前でポケットティッシュを「配布」する

読み方も同じだし、行為としても配ることに変わりありません。
それでも漢字一文字違うだけで、微妙なニュアンスの違いが出てきます。

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